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2017年02月27日

NAAAニュース 3月号

NAAAニュース3月号
長野県広告業協会「若手研究会」主催事業 

「長時間労働対策と労務管理セミナー」開催
日時:平成29年2月22日(水)午後1時〜3時                    
会場:信州松代ロイヤルホテル

大手広告代理店の過労自死問題がクローズアップされるなど、長時間労働と労務対策への関心が急速に高まっています。政府が働き方改革を声高に唱える中、広告業界にとっても、従業員の長時間労働や、それと密接な関係にある健康被害等への対策は重要な課題であり、一たび対応を誤ると大きなダメージを被ることにもなりかねません。長野県広告業協会では、業界全体でこの問題を考える機会を設けるため、労務管理部門担当者や、実際に部下の労務管理を行っている中間管理職を対象に、セミナーを開催しました。
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このセミナーは、「若手研究会」活動の一環で実施したもので、講師に特定社会保険労務士の熊本 泰巳(くまもと ひろみ)氏を招き、「長時間労働対策と労務管理の注意点」と題して講演いただきました。
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熊本氏は講演で、過労自死や過労死など長時間労働に起因する事件が後を絶たないが、これらの根底には、使用者(事業主のために行為する全ての者)が労働者の労働時間をきちんと把握していなかったため、サービス残業が常態化してしまっていたことがあるとして、杜撰な労働時間管理が従業員の心身を蝕んでいくことを深刻に受け止めるべきであり、企業は「従業員の身体・生命を守る(安全配慮義務)」ために労務管理対策を徹底する必要があると述べられました。 また、関係法規の労働基準法における「労働時間」、「管理監督者」、「36協定」、などについて詳しく解説されるとともに、業務の性質によっては「専門業務型裁量労働制」や「事業場外労働に関するみなし労働時間制」などがあり、採用する際は労使協定を結ぶ必要などがあること、残業代を定額で支払う「定額残業制」の導入に当たっては、当該労働者に不利益変更が生じないようにするとともに、個別に合意を得る必要があることなどについて話されました。
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セミナーで講演された内容と同様の資料は、厚生労働省や都道府県労働局・労働基準監督署のホームページにも詳しく掲載されています。
参考にされる場合は下記の検索キーワードを利用すると便利です。
◇「労働時間の適正な把握のために」
◇「しっかりマスター労働基準法・管理監督者」
◇「事業場外労働に関するみなし労働時間制の適正な運用」
◇「専門業務型裁量労働制の適正な導入のために」
◇「しっかりマスター労働基準法・割増賃金編」  

2017年02月16日

AAAニュース1月号新春広告懇談会

2017年新春広告懇談会 盛大に開催

日 時 : 2017年1月16日(月)午後5時~
会 場 : THE SAIHOKUKAN HOTEL
  2017年の新年に当たって、恒例の新春広告懇談会が業界関係者及び媒体関係者総勢284名(会員社156名、媒体社128名)が出席して盛大に開催されました。開催に先立ち古川哲夫理事長より力強く年頭の挨拶がありました。引き続き2016年「広告の広告キャンペーン」の表彰式が行われ、古川理事長より表彰状及び副賞賞金が受賞者に贈られました。受賞者を代表して、株式会社アイクの曲尾久幸氏より喜びの受賞挨拶があり、盛んな拍手で祝福を受けました。その後、今年の幹事社である株式会社長野放送社長の外山衆司様の乾杯の音頭とともに開宴されました。今年も媒体社及び広告会社の若手社員からなる実行委員会の企画による豪華景品の抽選会で盛り上がりを見せました。最後は、次年度の幹事社である株式会社テレビ信州社長の盛浩二様に中締めの挨拶と三本締めを行っていただきました。
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古川理事長挨拶
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新年おめでとうございます。謹んでお喜び申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。

本日は、信濃毎日新聞社小坂社長様、SBC信越放送北島社長様、NBS長野放送外山社長様、TSBテレビ信州盛社長様、ABN長野朝日放送土屋社長様、長野エフエム放送石川社長様におかれましは、新年のそれぞれご多用の中、ご出席賜りお礼申し上げます。媒体各社、広告会社の皆さん約300名にお集まりいただきました。時間の許す限り、ご懇談いただきたいと思います。

さて、今年の広告界を取巻く環境はどうなるのか。政治・経済状況と一心同体であることは言うまでもありません。いまの時代、予測は難しいとしか言いようがありません。いい例がアメリカの大統領選挙の結果でしょう。
先日の第1回目の記者会見では、マスコミや企業に強引な手法で脅しをかける「悪いトランプ」ばかり目立ちました。世界の政治リスク、経済リスクが日本経済に与える打撃を、我々はかつてのリーマンショックでいやなほど経験しています。長野県も昨年、一昨年に比べ、大型イベントやプロジェクトの少ない年です。知恵を絞り、汗をかくしかありません。

広告業界で今一番の話題、心配事は「電通問題」です。いただいた今年の年賀状にはたくさんの電通マンが一言触れていました。同じ業界で大企業と中小企業の差はありますが、長野県広告業協会加盟社32社は自分たちの会社に置き換えて、共通認識のもと意見交換をしたり、2月には専門家を呼んでセミナーも開催します。

電通について一言。戦前の通信、広告併営時代の電報通信社から、戦後広告の電通、通信の共同通信社と時事通信社が発足しました。戦後の電通は野村証券が「株屋」と揶揄されたのと同じように「広告屋」と呼ばれ、苦難のスタートでした。そして第4代社長吉田秀雄さんが就任、今話題の「鬼十則」を掲げ成長を遂げ、マーケティング企業に変貌しました。両社は戦後日本のモーレツ型企業による成功物語の典型例でもありました。特に電通は、「鬼十則」が人生や仕事のあり方としてのDNAとして、時代を超えて生き続けてきました。
5番目の「殺されても放すな」ばかりが注目され、報道でも断片的に取り上げていましたが疑問です。英訳では「complete it.Never give up」です。もっと本質を見なければなりません。他に現代に通じる項目もあります。

電通には鬼がたくさんいました。広告の鬼、仕事の鬼。我々の世代で一緒に仕事をした電通マンにもいろいろな鬼がいました。先輩、後輩の関係はもちろん媒体社とのドロドロしたアナログの世界。一年生は8時前に出社し先輩の机などの拭き掃除、毎晩夜中までの先輩の酒、この話題に事欠きません。

しかし素晴らしい鬼たちが先輩にいました。「先輩にいただいたものは後輩に返す」「責任は上司がとる」「厳しい言葉の裏に常に温かい心を用意する」など現在でも、職場のコミュニケーションには大事なことです。最近の電通はどうなのでしょうか。昔の根性論は、今はパワハラに通じる危険があります。今回犠牲者が出たという事実は大変遺憾です。二度とこのようなことがあってはなりません。社長も辞任しました。厚労省は、大企業に照準、「労働条件を守らせる」ためにこれからも強硬姿勢をとるとの報道がありました。長野県広告業協会としても「他山の石」とし、媒体各社様のご支援のもと、お互いに取り組でんいきます。

今年も、広告やイベント、プロモーション活動を通して、県全体の経済発展に少しでも寄与する、地域の活性化により広告界も発展する、この理念を持って皆様とともに今年も歩んでいきます。「広告は生活者の応援団」です。地方の環境の悪さは言訳になりません。長野県の全てに自信を持ちましょう。

媒体各社様にはますますのご指導を、広告会社の皆様には、お互いに切磋琢磨し正しい競争原理のもとお互いの理と利のために、今年もよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。


●2016「広告の広告キャンペーン」の表彰式が行われました。
受賞者には表彰状及び副賞賞金が贈られました。  
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<受賞作品>
受賞者代表挨拶
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●2016「広告の広告キャンペーン」<受賞者>
○新聞部門
 ・最優秀賞   株式会社 ながのアド・ビューロ  常盤 昭二氏
 ・準優秀賞   株式会社 アサヒエージェンシー  戸谷 英城氏
○テレビ部門
 ・最優秀賞   株式会社 アサヒエージェンシー  林 高太郎氏                    
 ・準優秀賞   アド・コマーシャル株式会社    雨宮 良太郎氏
○ラジオ部門
 ・最優秀賞   株式会社 アイク           曲尾 久幸氏
 ・準優秀賞   株式会社 中央企画        平澤  匡氏

受賞者代表挨拶   株式会社 アイク 曲尾 久幸氏

※トップページ「広告の広告」キャンペーン今年度入選作品からご覧になれます。

●乾杯  長野放送社長の外山 衆司様 
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●今年も媒体社と広告会社の若手社員からなる実行委員会の企画による豪華景品の抽選会は大盛り上がりでした。
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●次年度の幹事社であるテレビ信州社長の盛 浩二様より挨拶と中締め
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以上