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NAAAニュース 3月号

NAAAニュース3月号
長野県広告業協会「若手研究会」主催事業 

「長時間労働対策と労務管理セミナー」開催
日時:平成29年2月22日(水)午後1時〜3時                    
会場:信州松代ロイヤルホテル

大手広告代理店の過労自死問題がクローズアップされるなど、長時間労働と労務対策への関心が急速に高まっています。政府が働き方改革を声高に唱える中、広告業界にとっても、従業員の長時間労働や、それと密接な関係にある健康被害等への対策は重要な課題であり、一たび対応を誤ると大きなダメージを被ることにもなりかねません。長野県広告業協会では、業界全体でこの問題を考える機会を設けるため、労務管理部門担当者や、実際に部下の労務管理を行っている中間管理職を対象に、セミナーを開催しました。
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このセミナーは、「若手研究会」活動の一環で実施したもので、講師に特定社会保険労務士の熊本 泰巳(くまもと ひろみ)氏を招き、「長時間労働対策と労務管理の注意点」と題して講演いただきました。
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熊本氏は講演で、過労自死や過労死など長時間労働に起因する事件が後を絶たないが、これらの根底には、使用者(事業主のために行為する全ての者)が労働者の労働時間をきちんと把握していなかったため、サービス残業が常態化してしまっていたことがあるとして、杜撰な労働時間管理が従業員の心身を蝕んでいくことを深刻に受け止めるべきであり、企業は「従業員の身体・生命を守る(安全配慮義務)」ために労務管理対策を徹底する必要があると述べられました。 また、関係法規の労働基準法における「労働時間」、「管理監督者」、「36協定」、などについて詳しく解説されるとともに、業務の性質によっては「専門業務型裁量労働制」や「事業場外労働に関するみなし労働時間制」などがあり、採用する際は労使協定を結ぶ必要などがあること、残業代を定額で支払う「定額残業制」の導入に当たっては、当該労働者に不利益変更が生じないようにするとともに、個別に合意を得る必要があることなどについて話されました。
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セミナーで講演された内容と同様の資料は、厚生労働省や都道府県労働局・労働基準監督署のホームページにも詳しく掲載されています。
参考にされる場合は下記の検索キーワードを利用すると便利です。
◇「労働時間の適正な把握のために」
◇「しっかりマスター労働基準法・管理監督者」
◇「事業場外労働に関するみなし労働時間制の適正な運用」
◇「専門業務型裁量労働制の適正な導入のために」
◇「しっかりマスター労働基準法・割増賃金編」